2009年3月25日水曜日

泥の階段出現。



こんにちは。今日は頭痛ズンズンですが、たいしたことなく元気です。

きのうの夕方、インタビュー先からおうちに戻ってくると、わたしのテラスの前に、突如、階段が出現していました。3時間ほど前に家を出たときには、なかったのに!

私は階段を作って、と誰かに頼んだ覚えはありませんし、階段を作る、という話も大家さんからは聞いていません。なんじゃこりゃ、と驚く私をよそに、お隣やお二階の奥さんたちが、「あらミク、おかえり。いいわねぇ、この階段」などと言いながら昇り降りして、新しい階段を楽しんでいます。

事情がつかめないので、歩いて1分ほどの大家さんのところへ。「あのぅ、知らぬ間に、うちの前に階段が…」。すると、大家さんは満足げに「どうだぃ?昇りやすいだろ?」。どうやら階段は、魔術でも誰かのイタズラでもなく、大家さんが人に頼んで作らせたものらしく、ひとまずほっとしました。

大家さんが説明してくれました。

「カディ(お隣の奥さん)が、ミクがテラスに昇るときにつらそうだと言ってきたんだ。小さなお前には、段がちょっと高いんじゃないだろうかって。だから、階段を作らせた」。まぁ、段差は確かに、足が短い私には高めですが、別に昇るのにしんどいほどではなく…。まだ、いまいち事情がつかめません。

「お前は、なにか言いながら力を入れないと、段を昇れないんだろ?カディがそう言っていた。それはかわいそうだということで、階段を作らせた。費用はたいした額じゃない、気にするな」

何か言いながら力を入れるぅ?・・・・あ!

わたしは、この段を昇ったり、荷物をこの段に載せるときなどに、小さな声で『よぃしょ』とか『おぃっしょ』と言います。別に、しんどいから言っているわけではなく、自然と口をつくだけ。

もちろんお隣さんのカディは日本語がわからないので、私が毎回、段を昇るのがしんどくて唸っているのだと思って、大家さんに進言したようです。

嗚呼、カディも大家さんも、なんて優しいのかしらん。そうでない人も、もちろんたくさんいるこの町で、
ラッキーなことに、いい人たちに囲まれて仕事させてもらってます。


――ということで、私の部屋の前に、階段ができました。泥の町では、もちろん階段も泥製。(泥の日干しレンガを泥で接着。)

必要と思ったことのない階段でも、あったらそれなりに便利です。すたすた昇り降りしています。
心配性のカディも、きっとこれで安心。

3 件のコメント:

  1. アンニョンハセヨ~。
    I am 一平 楢原 アルよ。

    最近引っ越して、ようやくNet環境が整いました。
    これを祝してブログに書き込みを…!!

    いとーさん、元気にしてますか?
    またアフリカに行ってるんだなー。
    ブログを読ませて頂くと、向こうの人たちの
    温かさが伝わってきます。
    人のことは言えんが、健康にはくれぐれも気をつけて、
    頑張ってくれ!!

    『よぃしょ』や『おぃっしょ』は
    確かに日本人以外の人にはわからな言葉だろうなー。
    唸っていると思われるのもわかる気がする。

    『あーー、どっこらせ!!』とかだったら
    怒ってるとか思われるだろうし…。
    俺は『よっこらせ』が多いです。

    我々ももうすぐ30歳。
    腰痛も対岸の火事ではなくなってきた歳。
    階段を作ってもらえて一安心ですね。
    カディさんも一安心。


    また書き込みにお邪魔させて頂きます。
    次の機会には、こちらの近況報告もさせて頂きますねー。

    それでは、アデュー!!

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  2. マリといえば泥で作った家で有名ですが、リフォーム(?)もそんなに気軽にできてしまうんですねえ。家の作り方といい人々の優しさといい、とってもいいところだということが伝わってきます。

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  3. >ならちゃん

    久しぶりー。お仕事どうすか。元気そうでなにより。
    このブログとマリ行きのこと、ぎゃわくん、こー爺さん、自転車レジェンドえんちゃんに教えたかどうか、
    記憶がはっきりしません。

    集う機会があったら、伝えとって。
    お願いします。

    >hirataさん

    お元気ですか。
    身につけたフランス語で、パリジェンヌと仲良く
    されていることと思います。

    調査出発までお忙しいでしょうが、
    また近況でもお教えください。

    いとう

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