2009年3月10日火曜日

月曜日は定期市の日。


こんにちは。

先週、高熱をだしましたが、寝袋に包まってしっかり汗をかいたら、一晩でさがりました。慌しい日々で、ちょっと疲れていたようです。

さて、きょう月曜日は、ジェンネの定期市の日です。市はジェンネ語で「ヨブ」と言います。町のシンボルである大モスクの前の広場で開かれます。

月曜日には、魚、穀物、家畜、布、香辛料、服、靴、化粧品、伝統薬などなど、さまざまな品がジェンネの内外から大集合します。ジェンネだけでなく、周辺の町や村、隣国からも売り手・買い手がやってきて、たいへんな賑わいです。

人々があちこちから来ているので、値段交渉や挨拶で飛び交うことばも、ソンライ語、バンバラ語、フルベ語、フランス語など、実に多様です。皆、客が話しかけてきた言語によって、器用に使い分けます。

これらの言語には、小銭の金額を5の倍数で表現することが多いので、慣れないうえに算数の苦手な私は、難儀します。(例えば、ジェンネ語で「ワランカ・チンディ・グ(20と5)」は、ものの数を数えるときには25の意味ですが、値段の場合、25に5をかけた125CFAのことを指します。)

きょうは庭を掃くための小ぶりな手作り箒を買いました。40km離れたムニャ村から、箒とうちわを売りに来ていたおばさんから。知らない者同士でも、まずは「こんにちは、調子はどう?ご家族はお元気?」などと挨拶をかわしてから、値段交渉にはいります。お互いに、「ちょっと高くなぁい?」「そんなことないわよ。
じゃぁ、いくらなら買うのよ?」などとやりとりして、結局、250CFA(50円くらい)で買いました。妥当な値段に落ち着いたことに満足したのか、最後に彼女は、「こっちのほうが出来がいい。これを持っていきなさい」と言って、より仕上がりのきれいな箒を渡してくれました。

この定期市では、プロの商人でなくても、誰でも売り手になれます。なので、この日はジェンネの老若男女が売り子になります。子供たちも駆りだされるため、学校に生徒がさっぱり来ない。そこで10年ほど前から、ジェンネの学校は日・月がお休みになりました。よそは土・日が休みです。ジェンネでは、月曜日は学校より市、なのです。

市の日は、貴重な現金収入を得る日、たまの奮発するお買い物の日、子供がちょっと大人ぶって商売人になる日、普段会えない遠くに住む親類や友人に会える日です。

普段は閉鎖的な雰囲気すらかもしだしている静かな古都が、すこし若々しくなって、ふわっと花開く月曜日。

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