こんにちは。暑くてあせもができました。28歳にして、シッカロールをぱたぱたしています。
さて、
ジェンネには2か所、インターネットができるところがあります。首都から遠く離れた地方の町でネットができるとは、恵まれています。どちらも、ここ数年でできたものです。
首都バマコにはあちこちにネットができるお店があり、1時間300C~500CFA(60~100円ていど)。安くて身近です。ジェンネでは設備費の問題や競合相手が少ないこともあり、1000FCFAと倍以上。なので、ジェンネでネットを利用しているのは、主に、現金収入が安定している商人や、首都から赴任している役人、そして外国人観光客です。わたしも週に2回くらい利用します。
ネットをしていると、たびたび、メールの代読・代筆を頼まれます。
「僕は字が読めないから、このメッセージを読んでくれる?」「今から私が話すことを、代わりにパソコンで打ってほしいのだが」という風にです。
マリの公用語であるフランス語の識字率は、46.4 %(15歳以上でフランス語を読み書きできる割合)特に田舎では、話せるけど書けない、という人も多いのです。
すらすらフランス語を話せるけど書けない、という彼らが、子供のような拙いフランス語しか話せないけど書ける、という私に音読・代筆を頼むので、ちょっと恐縮します。
頼まれるメールの内容は、たいていが、観光や雑貨の買い付けなどでやって来たヨーロッパ人との、近況のやりとりや商談です。が、たまぁに、音読しづらい内容のものもあります。ざっと目で一読して「これは他人に聞かれてはマズイのでは」という内容の時は、その人に、こそこそ小声で読み伝えます。
二度ほど、「早く読んでよ。何て書いてある?」とせかされ、大きな声で読んでいる途中で、そのまずさに気づくことがありました。
ひとつは「わたしたち、もう無理よ」という、恋の終わりの常套句。もうひとつは、「君のビジネスのやり方はあまりに酷い。今後一切かかわりたくない」という、深刻そうな商談不成立の通告。
べつに私のせいではないのですが、読み伝えている途中でみるみるしゅんとしていく彼らをみて、おろおろしてしまいました。
今しがたうけたまわった代筆は、初めての子供(しかも双子)が生まれたこと、奥さんも子供も元気なことを、以前ジェンネにボランティアで来ていたアメリカ人の友達に知らせるメッセージでした。ああ、なんとほほえましい内容。
毎回、こういう内容であれば、気まずい思いをせずにすみます。
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